食物繊維 水溶性と不溶性
水溶性食物繊維とは?
水分に溶けて膨張するとともに粘性を増します。
それにより、食物が胃にとどまる時間を長くし、小腸での栄養分の吸収をゆっくりとしたものにするため、血糖値の急激な上昇を抑え、糖尿病に良い影響を与えます。
水溶性食物繊維ってどんなものがあるの?
水溶性食物繊維には、ペクチン質、アルギン酸(海草類に約30%含まれる)、コンニャクマンナン、コラーゲンなどがあります。
効果は?
アルギン酸は、コンブやワカメのベタベタしたぬめりが成分で、消化管内の塩分のナトリウムと結びついて、便として排出させてしまうことが知られています。これによって、食塩の取り過ぎによる高血圧を予防したり、体内のナトリウムを減少させることによって、血圧の上昇を抑えます。
また、腸内に多量にあるコレステロールを包み込んで便と一緒に排出する作用と、腸内から胆汁酸を再吸収させないという作用から、血液中のコレステロールの量を下げるという働きもあります。
不溶性食物繊維とは?
水に溶けず、消化もされずに腸内の水分を吸収して膨らみ、便のかさを増します。それにより腸壁を刺激し、ぜん動運動を活発にすることで便通を促進します。
不溶性食物繊維ってどんなものがあるの?
不溶性ペクチン質、セルロース、ヘミセルロース、リグニンなどがあります。
効果は?
間接的に発ガン性物質や毒性物質の腸内からの吸収を妨げ、大腸内の有害物質などが腸内に長くとどまることを防ぎ、体外にすみやかに排出してくれます。
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