寒天とは?
寒天って何?
寒天はトコロテンの原料で知られる天草を加工してつくられています。寒天が食べられるようになったのは江戸時代からで、寒い夜にトコロテンを屋外に置いていた所、凍って乾燥したことで偶然出来たものが寒天の始まりだと言われています。
寒天は何から出来ているの?
寒天の主な原料は「天草」「オバクサ」「オゴノリ」「伊谷草」などの紅藻です。天草の生産地は「日本」「韓国」「スペイン」「チリ」「モロッコ」などで、オゴノリの生産地は、「日本」「チリ」「アルゼンチン」「南アフリカ」などです。また、オゴノリは「中国」「チリ」「ベトナム」「台湾」などで養殖もされています。
寒天の効果って?
寒天に含まれている食物繊維には、お腹も引っ込む便秘の解消効果があります。また、寒天には、寒天にだけ含まれている「アガロオリゴ糖」と言う栄養素があり、腸内の免疫力が上がり、腸の活動を活発にする働きがあり、「アガロオリゴ糖」には強い抗酸化作用やガン抑制作用があることがガン学会で発表されています。その他にも、動脈硬化の予防、コレステロールの安定、肥満の予防、大腸がんの予防、骨粗しょう症の予防などにも寒天は適しています。
食物繊維(ファイバー)って何?
食物繊維とは、人の消化酵素では消化されにくい成分のことをいいます。以前は、身体の構成成分にもエネルギー源にもならない、食物のカスとして扱われてきました、
最近では、あらゆる生活習慣病と関係が深いことが明らかにされ、栄養学的にその機能が評価されて、健康に必要な成分として注目されています。
食物繊維には、水に溶ける「水溶性食物繊維」と、水には溶けない「不溶性食物繊維」があります。それぞれの働きにも違いがあり、水溶性の食物繊維は大腸の粘膜の保護をします。不溶性食物繊維は 便の量を増し、便の硬さを適度にしながら移動し、腸内にビフィズス菌などの良い菌を増やす働きがあります。どちらも便秘の予防と同時に大腸癌予防にも効果的です。高タンパク・高脂肪に傾きがちな現在の食生活において、不可欠な栄養素です。
食物繊維の摂取量の変化
日本では、過去30年間、欧米型の食事が一般に普及するにつれ、肥満、高血圧症、便秘、高脂血症、心臓病、ガン、糖尿病などの生活習慣病が増加してきました。これは、動物性蛋白や脂肪の取り過ぎが第一原因として考えられています。そして、日本人が古くから食してきた、穀物、副穀物、野菜類や海草類などの食物繊維が多く含まれているものを食べることが少なくなり、また精製技術の普及によって精製された加工食品等を多くとることで、食物繊維が慢性的に不足してきたことが大きな原因であるとも考えられています。
食物繊維には、体のリズムを調整してくれたり、生活習慣病やその他の病気を予防してくれる効果があることが、改めて注目されています。
ちなみに辞書を調べるとこう書いてあります。
しょくもつせんい 【食物繊維】
植物の繊維や細胞壁などを構成する多糖類で、ヒトでは消化できないか、消化の困難な物質。セルロース・リグニン・ヘミセルロース・ペクチンなど。動脈硬化・糖尿病・肥満・直腸癌などの防止に効果があるといわれる。食餌性(しよくじせい)繊維。ダイエタリーファイバー。DF 。